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自我実験

7月1日

腕に注射を打たれる。
針の刺し方が下手くそで無駄に痛い。
他の者たちも注射を打たれたらしい。
初日からこの調子だと非常にやるせない。


7月2日

日記を書くという柄ではないが、短くても日記は書かなければいけない。
義務付けられているからだ。
日記を書く行為がどう重要なのだろうか。


7月3日

また注射を打たれた。
初日とは違って見るからに体に悪そうな注射だった。
あんな液体を注入するなんてどうかしている。
いや、一番どうかしているのはこの場所に進んで来てしまった自分かもしれない。


7月4日

昨日の注射のせいかどうも体の調子が悪い。
何の注射を打たれたのかが気になるが、質問をしても答えてはくれないだろう。
向こうにも義務があるはずだ。
モルモットに何の薬を与えているかを教えてはいけない、義務が。


7月5日

注射を打たれた者の一人が倒れた。
顔や腕には大量のジンマンシンような物ができていた。
二日前の注射の影響だろうか。
もしくは初日に打たれた注射の影響が今来ているのだろうか。


7月6日

倒れた者が出てきたせいで、微妙に空気が重い。
皆、次は自分が倒れるんじゃないかと不安に思っている。
しかし、倒れた者は何の要因で倒れたのだろうか。
元々、体が弱かったのか、免疫力がなかったのか。
見当はつかないが、ここで投与される薬はやばいということだけは確実だろう。


7月7日

世間一般では七夕だが、ここに来てからそんなものは夢を見るようなものだ。
星に願いを叶えてもらうよりも、自分の身を案じた方が賢明とも云える。
ともかく1ヵ月後には体に何の影響もないまま外に出たい。
ちなみに注射は倒れた者がいたおかげで、あれから一本も打たれていない。


7月8日

倒れた者が帰って来た。
どうも目が虚ろで、生気がない。
歩く時も両手は動かさずに、だらんとしたままだ。
気味が悪い。
自分もこんな風になってしまうのではないかと思うと不安で堪らない。
他の者は大丈夫だろうか。


7月9日

他の者と少しばかり会話をしてみた。
どうやらこれといって、おかしいところはないらしい。
最初の体の調子の悪さは同じだったが。
にしても、この人はすごく真面目に日記を書いている。
中味を少し見せてもらったが、この施設の中のことを詳しく書いている。
見習うべきだろうか。
だが、今日は注射を打たれてしまったので、これ以上は無理だ。
どうも手が震える。


7月10日

手の震えは治まった。
とりあえず昨日書いた通り、施設の中のことを書くとしよう。
まず今日記を書いている場所だが、これは各人用意された個室で、寝泊まりはここでする。
個室を出ると大広間があり、そこにはソファーやテレビが置かれている。
大広間は個室とそのまま扉一枚で隔てられているだけなので、扉を開けたらすぐに大広間に出る。
個室は見た感じ10室といった所だろうか。
その個室には現在7名のものがいる。
そして、大広間からは一本の通路があり、そこから所謂注射部屋へと移るわけだ。
大体こんな感じだが、自分の文章力ではこれ以上の表現は無理なようだ。
今度、昨日話した人の日記をもう少し見せてもらおうか。


7月11日

昨日、話した人が倒れた。
全身にジンマシンのような物が出て、口からは泡を吹いて倒れた。
何故だ。
前に話したときはそこまで酷くはなさそうだったのに。
判らない。
だが、幸か不幸か日記帳が今、手元に2冊ある。
今書いている物と、倒れてしまった人の物だ。
偶然にもそれを手にする機会があった。
倒れる直前までその人は日記を書いていて、そこへ近寄った瞬間に倒れたからだ。
この日記帳に何か倒れる前兆のようなものが書かれていればありがたい。
まぁ書かれていてもなくても、心の準備ができるかできないかの違いだが。
今度、倒れた人が帰ってきたらやはり生気がないのだろうか。
とりあえず、倒れた者がいるおかげでしばらく時間はできた。
注射はしばらくないだろう。


7月12日

日記帳を全部見た。
最後のページ辺りにはこう書かれていた。

“痒い、体が痒くて堪らない。
 何だどうなってるんだ、一体何が起きてるんだ。
 俺は大丈夫のはずだ。
 俺が倒れるはずがない。
 俺は倒れない倒れない倒れない…。
 あんな生気のない人間になんかなりたくない。
 あんなの死んでいるのと同じだ。
 嫌だ嫌だ嫌だ。
 目が眩んできた。
 手も震える。
 俺はどうなるんだ?
 死にたくない。
 帰りたい。
 誰か助けてくれ。
 痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒いかゆいかゆいかゆ”

前兆は体のとてつもない痒みのようだ。
そういえば気のせいか、腕が痒い。
今度は自分の番かもしれない。
生気のない人間になど絶対になりたくない。
何か手はないだろうか。
どうにか自我を保つ方法は…。


7月13日

一番最初に倒れた人の部屋に忍び込んで、日記帳を盗んだ。
どうやら帰って来てからも日記は書いているらしい。
これが日記と云えるのかは判らないが。

“ちゅうしゃ ちゅーしゃ
 ハリ さす いれる
 うで あな ち かゆい
 おなか あつい もえる
 あたま くらくら ふらふら
 ちゅうしゃ ちゅーしゃ
 はやく ちゅうしゃ ほしい
 ちゅうしゃちゅうしゃちゅうしゃちゅうしゃ”
 
訳が判らない。
一体どうなってるんだ。
最初の方はまともに書いているのに、帰ってきてからはずっとこんな感じだ。
判らない…。


7月14日

注射を打たれた。
気のせいか打たれる注射の色がどんどん濃くなっている気がする。
何を打っているのだろうか。
にしても今回の注射は間隔が短い。
前は倒れた者が帰ってくるまで待っていたのに。
まさか、もう、帰ってこない…?
自我を保たないと…。


7月15日

他の人の症状が気になる。
また日記帳を盗むか。
多分、もう目の前で倒れるなんて偶然はないだろう。
もしかしたら今度は自分が倒れるかもしれないのだから。


7月16日

不思議と体の調子は酷くない。
薬に免疫が出来ているのだろうか。
とにかく、今は日記帳を見るのが先だ。
とりあえず1冊盗むことができた。
今、手元には日記帳が4冊。


7月17日

4冊目の日記帳には面白いことが書かれていた。

“俺達が打たれている薬は本当に薬か?
 この腕の痒み…、ジンマシンのような腫れもの…。
 よくB級映画で何かの卵を人間に植え付け、人間で孵化させるというやつがあるが…。
 この薬は卵ではないのか?
 そう考えると何もかもが納得がいく。
 
 腕の痒み → 卵が疼いている
 ジンマシンのような腫れもの → 卵が大きくなっている
 気絶する者 → 卵が孵化した
 口から出る泡 → 喉から何かが出ようとしている
 気絶して帰って来た者は生気がない → 卵が孵化した際にエネルギーを全て吸い取られた
 気絶して帰って来ない者がいる → 卵に与えた栄養が多いと宿主はその反動で死ぬ
 初日の薬(注射) → 卵 
 それ以降の薬 → 卵の栄養か卵が孵化するのに必要な要素
 日に日に濃くなっていく薬 → 効果を早めるため? 
  
 この推測がもしも当たっているならば、俺の体の中にも卵が…?
 いずれ孵化するのか?
 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。”

多分、次に倒れるのはこいつだろう。
卵など荒唐無稽なことを考えている時点でもうダメだ。
思うに気絶しないためには自我を保つことが前提と考えられる。
次にこいつか、もしくは自我のない者が倒れたら多分そういうことだ。


7月18日

予想通り、4冊目の日記の主が倒れた。
どうやら自我を保てるかどうかが鍵らしい。
後はどうやって自我を保つかがポイントだろう。
何か自我を保つ方法はないだろうか。
他の日記帳に何か書かれているかもしれない。
また日記帳を盗もう。


7月19日

5冊目の日記帳を手に入れた。
手に入れたその日の晩、5冊目の日記帳の主がずっと「日記帳がない!」と騒いでいた。
誰も相手にしない。
とりあえず放置して、日記帳を読み進めよう。
今日も注射を打たれたので、最後まで読めるかどうかは判らないが。


7月20日

最後まで読むことができたが、それよりも気になることがあった。
昨日「日記帳がない!と騒いでいた者が倒れたのだ。
日記帳がなくなって自我を失ったのだろうか?
そういえば5冊目の日記帳にも気になることが書かれてあった。

“自我を失えば気絶する。
 自我を失えば気絶する。
 自我を失えば気絶する。
 私にはもうこの日記帳しかない…。”

5冊目の主は自我を失えば気絶することに気付いている。
それを知っているのに気絶したのは何故か…?
…なるほど。
そういうことか。
最初に渡された日記帳にはそういう意味があったのか。
日記を書くことが義務付けられているのは、自我をなくさないようにするため。
4冊目の卵の話に例えるならば、できるだけ卵を温めたほうがいいものができるのだ。
つまり、いい実験結果を残すにはできるだけ長いデータがいる。
だが、今手元には日記帳が5冊ある。
これだけあれば何とかなるか…?
しかし、数を増やすことに何の意味が…?


7月21日

注射を打たれた。
もう濃くなる所か禍々しい色の薬になっている。
注射を打たれる前にこいつらを殴って逃走したら逃げれるだろうか。
いや、殴る前に絶対に注射をぶっ射してやる。
あぁ、こんなことを考えるようになったらやばいのかもしれない。
自我を保たないと。自我を…。


7月22日

日記を書くことが自我を保てる唯一の方法だと思っていたが違うみたいだ。
他の人の日記を盗もう。
もう、時間がない。
1冊じゃなく、全部。


7月23日

今までにバレずに盗みを行えたのが奇跡のようなものだ。
さすがにバレた。
だから、殴った。
殴り続けた。
不思議と脳がスッキリした。
ストレスの発散ができたからだろうか。
とりあえず日記を読み比べよう。


7月24日

他の日記にも卵説が書かれていた。
その精神状態が一番やばいとも知らずに…。
他にも家に帰りたいや、家族のことが書かれていた。
全く下らない。
何の得にもならなかった。


7月25日

注射を打たれた。
腕が痒いのを通り越して痛くなってくる。
ストレスが溜まる…。


7月26日

ストレスの発散をした。


7月27日

ストレスの発散をした。


7月28日

ストレスの発散をした。


7月29日

もうストレスの発散ができない。
誰も動かない。
イライラする。
イライラ…。


7月30日

頭がおかしくなりそうだ。
最終日前日なのに注射を打たれた。
何がしたい。何を見たい。
もう充分じゃないのか。
誰も動かないのに何を見るんだ。
そもそもなんで動かない?なんで?
あぁ、もしかして卵の話は本当で、卵は孵化したら外に出るのではなく、宿主の意思を乗っ取るのではないだろうか。
そうか、孵化して宿主の体に居座り続けて初めて、奴らはこの世に留まるのか。
外に出たら死んでしまうのだろう。
最初に倒れた者が帰ってこれたのは期間が短かったからで、失敗作だったのだろう。
次に倒れた者も同じく期間が短かったが、宿主を殺してしまうほどの期間はあったということか。
やはり卵の潜伏期間が重要のようだ。
だが、今となってはもう遅い。
卵が孵化したらもう…。


7月31日

今まで長い眠り腕がについていたよ勝手に動くうだ。
初めて体を起こせたようなそんな感覚。
やめろう腕の痒みも狂ってしまいそうな感覚もない。
だが、少し前に行ったストレスの発散という行為だけは忘れられない。
何がに出たらまたやろう。
この体はもう私のも起きてのなのだいるから。






うーん、微妙。

なんだっけ、バイオハザードか何かでこういう実験中の日記みたいなのがあったような気がする。


とりあえず主人公は最初はおとなしくて徐々に暴力的にというか。

まぁ、卵なのか単に二重人格になったのかは別にどっちでもいいような感じ。

次は書くならこういう短編か、もしくは長編になると思う。

長編は歴史シリーズか自殺シリーズかな。

まぁしばらく先だけど。

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