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Cyclone dragon

story1

航海を始めて半年が過ぎた。
私が目指す島はまだ辿り着けそうにない。
予定ではもう到着しているはずなのに何だこの様は!
必ず友を見つけて帰ると約束して故郷を出たのに!
不甲斐ない自分が情けない!
これでは家族に顔向けできない!
だが絶対に私は諦めないぞ!
故郷の風車は私が必ず再建するんだ!


story2

奮起した矢先のことだ。
どうやら私の悪運もここまでらしい。
前言撤回とはまさにこのことだ。
ろくな知識もなく半年も無事だったこと自体が奇跡なのだろうが、よりにもよってまさか海賊に襲われるなんて!
海賊は私の貴重な食料を奪おうとしている。
抵抗したいが、剣の扱いもままならない私が勝負になる訳もない。
もはや諦めるしかなかった。
私の人生もこれで終わりか…。
幼いころに友を育てて、友と過ごして、友と別れて…。
波乱万丈な人生だった。


story3

諦めて途方に暮れていたその瞬間。
何の前触れもなく旋風が起こった。
旋風は海賊とその船だけを器用に巻き上げ吹き飛ばした。
この旋風は見覚えがある。
あぁ、お前は近くにいるのか!友よ!
旋風が収まるとその開けた視界に目的の島が現れた。
あぁ、あれこそが目的の島だ!
遂に会えるぞ!友よ!
約束を果たせる時が近づいてきた。


story4

幼い頃に偶然拾った卵を孵して育て、そして過ごした私の友。
それは翼の生えた竜で、その翼を使って旋風を発生させることができる稀少な存在。
海賊を吹き飛ばした旋風は友の助けに違いない。
探し始めて数十分、遂に友を見つけた。
だが…。
そこに居たのは友の亡骸だった。
なんということだ…。
友とも会えず、家族との約束も果たせない。
不甲斐ない自分を呪いながら私は友の体に背中を預けた。
思いを馳せて友の体に触れてみると、友の体に隠れるように卵が置かれてあるのを見つけた。
その卵は昔見た友の卵の模様とよく似ていた。
私はその卵を手に取り、友の前に掲げる。
友よ、お前が生きている内に会えなくて残念に思う。
もっと早くにこの島に来れば生きているお前と会えたのだろう。
本当にすまない。
だが、お前の分身であるお前の子供はこのままにはしないぞ。
私がまた、お前のように育てていくことを誓おう。
そして、今度は別れることなく、ずっと一緒にいることを誓おう。
お前と過ごした日々、お前の優しい旋風、お前の誇り高き翼を…
私は決して忘れはしないぞ!友よ!

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騙られる剣

story1

この伝説の剣はある魔王を倒したそれはそれは稀少な物だよ!
さぁ買うなら今しかないよ!
なんせ稀少だからねぇ!
いつ売れるか判らないよ!
価格もあんたには特別にお安くしとくからさ!


story2

お、そこのあんた!
そうそうあんただよ!
あんたからは只者じゃない気配を感じるねぇ!
どうだい?この悪魔を倒した聖なる剣買ってかないかい?
価格もあんたには特別にお安くしとくからさ!


story3

おう、坊主どうした?
何?凶悪な魔物を殺す武器が欲しいだぁ?
金は持ってるんだろうな?
おいおい、これっぽっちじゃあナイフ一本買えないぜ。とっとと帰れ!
お、あんたあんた!
どうだい?この武器買ってかないかい?
なんとこの武器は邪神を倒した奇跡の剣だよ!今が買い時!
価格もあんたには特別にお安くしとくからさ!


story4

なぁおっさん。
武器はいらねぇか?
なんとこの武器は魔王を倒し悪魔を倒しさらには邪神まで倒したとされる伝説のそして聖なる奇跡の剣さ!
今ならお買い得だよ?
価格もあんたには特別にお安くしとくからさ!


Bad end

story1

昔々あるところに、幸せな親子がいました。
父と母は娘を何よりも愛していました。
娘も父と母を誰よりも愛してしました。
ある日、父と母は交通事故に遭い、死んでしまいました。
娘は一人になってしまいました。
めでたし、めでたし。


story2

昔々あるところに、心に傷を持った少女がいました。
泣き叫んだり、喚いたり、暴れたりすることもありましたが、一人の懸命な医師の手により少女は落ち着きを取り戻しました。
少女はその医師を心の支えとして生きていくことにしました。
例え、言葉巧みに淫らに体を触られようとも。
それでも少女は、医師を信じていました。
信じるしかもう、生きていくことができなかったのです。
しかし、少女のお腹が膨れる頃には、医師はどこかに消えていました。
少女はまた、一人になってしまいました。
めでたし、めでたし。


story3

昔々あるところに、信じることでしか生きられない妊婦がいました。
信じるものは誰でも構いませんでした。
近付いてきた人、皆を信じました。
そうやってできた信頼の負債を妊婦は背負うことになりました。
負債は負債を呼び、妊婦はどうすることもできなくなりました。
やがて、妊婦は子供を産みました。
自分によく似た、女の子でした。
妊婦は今、お母さんになりました。
めでたし、めでたし。


story4

「なんでママは寝る前にそんな悲しいお話ばかりするの?」
「世の中は綺麗事だけじゃないってことが判ったの」
「私はもっと幸せなお話が聞きたい」
「…昔々あるところに、お母さんと娘がいました。お母さんは娘のことをとても愛していました。自分によく似た娘をとても愛していました。しかし、自分に似ているが故怖かったのです。自分と同じ目に遭わせてしまうのではないか。生きていても悪い結末しか訪れないのではないか。そんなことを考えたお母さんは一つの結論を出します。娘と永遠になろう娘と幸せな楽園で暮らそう。そしてお母さんは楽園に行くために二本のロープを用意したのでした。めでたし、めでたし…」



Angel's statue

story1

ぼくたちは孤児。
壊れかけた教会で暮らしている。
当然食べるものなんかなくて、あるのは翼の生えた彫像だけ。
頼るところのない僕たちはその彫像に祈りを捧げて生きている。
ぼくたちがどうすればいいか教えてください。


story2

道端に落ちている石ころみたいな存在。
そんな存在の僕たちが死んでしまっても誰も何も思わないだろう。
道端に落ちている石ころを蹴飛ばしても誰も何も思わないみたいに。
そんな存在の僕たちが生きている理由ってなんなんだろう。
生きていることに理由ってあるのかな。


story3

ボクたちは石ころかもしれないけど、ボクたちはそれでも生きている。
みんなで力を合わせて生きていこう。
ボクたちの命は石ころなんかじゃないんだ。
何を無くしてもいい。でも、この絆だけは無くさない。
生きる時も死ぬ時もずっと一緒だ。


story4

教会が崩壊した瓦礫の中から子供たちの遺体が見つかる。
子供たちは全員孤児で、この教会で暮らしていたと見られる。
特筆すべきは子供たち全員が手を繋いだ状態で発見されたこと。
さらに天使の彫像がまるで子供たちを包み込むかのように遺体の上に覆いかぶさっていたことだろう。
天使の彫像に押しつぶされたのか、死んだ後に天使の彫像が覆いかぶさったのかは判らない。
ただ、あの時代では子供たちだけで生きていくのは辛すぎる時代だ。生きていても餓死していた可能性が高い。
天使の彫像の前で子供たちはどんな祈りを捧げたのか。
天使の彫像は子供たちを優しく天国まで連れて行っただろうか。
教会に子供の天使の彫像が造られたのはあの時代を忘れないためである。

繰り返す昨日

story1

友達が死ぬ夢を見たら本当に死んだ。
夢の内容が交通事故に遭う夢だったから友達にも気を付けろよって云ったのに。
なんでだよなんで死ぬんだよ。
嫌だよ、オレの友達返せよ。


story2

朝起きたら友達が蘇っていた。
というよりは時間が巻き戻りまた昨日を繰り返していた。
オレは今度こそ友達を助ける。
その証拠に友達を交通事故から救った。


story3

交通事故の次は強盗に襲われた。繰り返す。
強盗の次は火事で焼かれた。繰り返す。
火事の次は雷に打たれて死んだ。繰り返す。
雷の次は地震、殺人、事故、etc。
繰り返す繰り返す繰り返す繰り返す。


story4

何度繰り返そうが何度回避しようが友達は死んだ。
そのことを友達に話すと友達は気持ちの悪いものを見るような目でオレのことを見つめて気持ち悪い頭どうかしてるんじゃないと呟き離れるようにオレの前から去った。
それから友達は一度も死ななかった。
オレの傍にいないこと、それが友達の助かる手段…?
ふざけるな。おい繰り返せよ繰り返せ繰り返せ。
友達を包丁で刺殺しても、もうあの時の昨日を繰り返すことはなかった。
おい繰り返せよ繰り返せ繰り返せ繰り返せ繰り返せ繰り返せ繰り返せ繰り返せ繰り返せ繰り返せ繰り返せ繰り返せ繰り返せ繰り返せ繰り返せ繰り返せ繰り返せ繰り返せ繰り返せ繰り返せ繰り返せ繰り返せ繰り返せ。

プロフィール

ななし

Author:ななし
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 【性別】
 ♂


 【好きなアーティスト】
 Acid Black Cherry
 Janne Da Arc
 Sound Horizon
 RADWIMPS
 BUMP OF CHICKEN
 少女病

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